フランス拠点の運用チームが書いた障害対応メモを、日本のオンコール担当が読む場面があった。メモはWikiにMarkdownで置かれていて、見出しが「手順」「確認事項」「連絡先」の日本語混じり、本文にフランス語の略語(ex: « à vérifier »、« RAS »)が散らばっている状態。対象は直近1年分、約180ページ。読む側は毎回Google翻訳に貼っていて、障害中にそれが一番の待ち時間になっていた。
まずメモの構造だけを機械的に揃えた。本文は触らず、見出しと定型ラベルだけ英語キーに置換する。
# 見出しの対応表を1枚だけ作る
cat > /tmp/keys.tsv <<'EOF'
手順 procedure
確認事項 checks
連絡先 contacts
未確認 to_verify
問題なし no_issue
EOF
# 見出し行だけ置換(本文の仏語は残す)
while IFS=$'\t' read -r ja en; do
grep -rl "^# .*${ja}" wiki/ops | while read -r f; do
sed -i "s/^# \(.*\)${ja}/# \1${en}/" "$f"
done
done < /tmp/keys.tsv
ラベルは本文中にも出るので、to_verify と no_issue は行頭の箇条書きだけに限定して置換した。全文置換すると仏語の説明文の中の « problème » まで壊れたため。
狙いは翻訳の前処理を減らすこと。見出しが英語になると、担当は目次だけ見て該当節に飛べる。仏語本文は残したので、現地チームの記述は失われない。代わりに、見出しの意味が曖昧なページ(« à vérifier » が節名になっているもの)は手で直した。ここは自動化しきれず、30ページほど個別対応した。
効かない条件もある。メモの見出しが自由文で統一されていない拠点では、対応表がすぐ破綻する。実際、別の拠点では「確認」と「チェック」が混在していて、置換後に見出しが二重になった。あと、履歴をdiffで追っているチームでは、見出し変更が大量の差分として出るので、コミットを分けないとレビューが止まる。
見出しを英語キーに寄せたあと、現地チームに「このキーの意味はこれで合っているか」を1ページだけ確認してもらう運用にしている。あなたのところでは、現地語の運用メモをどの粒度で構造化しているか。
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